令和8年4月5日に大本山増上寺にて勤められました、令和8年度大本願増上寺御忌大会にて、本山住職が日中法要の唱導師を務めさせていただきました。                                     

令和八年四月五日大本山増上寺様において勤められました御忌大会日中法要にて、唱導師という大役を務めさせていただきましたこと、誠にありがたく身の引き締まる思いでございました。

御忌とは、法然上人のご遺徳を偲びそのみ教えにあらためて触れさせていただく、浄土宗にとって最も大切な法要の一つであります。その尊いご法要の場に立たせていただき、多くの皆様とともにお勤めさせていただきましたことは、私にとりまして何より大きなご縁となりました。

振り返りますと、唱導師のお役をいただいてから当日まで、緊張と不安の連続でございました。自分のような未熟な者に務まるのだろうかという思いも正直ございました。しかしながら、多くの皆様のお力添えをいただきながら、何とか無事に勤め終えることができました。特にご法類の皆様・松本組の御寺院等関係の各位、そして遠路松本よりご参加くださいました皆様には心より感謝申し上げます。厳かな中にも温かさのある空気に包まれ、本当にありがたい時間を過ごさせていただきました。

法然上人は、「誰もが等しく阿弥陀さまのお救いの中にある」というお念仏のみ教えをお示しくださいました。今の時代は、人それぞれに悩みや不安を抱えながら生きておられる方が多いように感じます。だからこそ、ただ「南無阿弥陀仏」とお称えすることで救われていくというこのみ教えは、これからますます大切になっていくのではないかと思っております。

今回、唱導師という大役を務めさせていただいた中であらためて感じましたのは、一人では何も成し得ないということであります。これまでご指導くださいました諸先輩方、お寺を支えてくださる檀信徒の皆様、そして日々共に歩んでくれる寺族等多くの方のお支えがあって、今回のご法要が勤められたのだと思っています。また、こうした大きなご縁をいただけたことは、無極寺にとりましても大変ありがたいことであり、今後のお寺の歩みにとって大きな励みとなりました。この経験を自分一人のものにせず、これからの布教やお寺の護持の中に生かしていきたいと思っております。唱導師を務めさせていただいたことで終わりではなく、むしろここからが新たな始まりであるようにも感じています。地域の皆様に少しでもお念仏の安心をお伝えできるよう、これからも一歩一歩努めてまいりたいと思います。

このたびご縁をいただきましたすべての皆様に、あらためて深く御礼申し上げますとともに、皆様のご健勝とご多幸を心よりお念じ申し上げます。
                               無極寺三十四世光譽良智